認知症とは、脳や身体の病気が原因で、記憶や判断力などの認知機能の低下が起こり、普通の社会生活送れなくなった状態と定義されています。
しかし、これだけでは「認知症がどのような病気なのか」ハッキリしたことが分からず、チンプンカンプンなままの人も少なくないでしょう。
ここでは、認知症がどんな病気で原因は何なのか?症状としてはどういったものが現れるのか?といったことはもちろんのこと、最新の予防法や治療法・介護ケアに至るまで、誰にでも分かりやすくかつ専門書並に詳しく解説しております。したがって、ここにある記事を読んで頂くだけで認知症という病気についての理解が深まるだけでなく、介護に必要なほとんどの知識を得ることができます。
現在、治療をしていても思うような効果が現れていない方や介護のコツが分からず困っている方は、改めて真っさらな気持ちで当ページを隅々までご覧ください。必ず役に立つことをお約束します。
Step.01
認知症の物忘れと老化による物忘れは似ているようで全く別ものです。老化は自然現象ですが、認知症は明らかな病気であり社会生活に支障を来し、進行してさらに深刻な事態になります。一方で、病気を早期発見し適切な治療を行うことで、病気の発症を予防することや症状の進行を遅らせることが出来ます。
ここでは、認知症の全体像を分かりやすく説明した上で、「病気」か「老化」なのかを見抜くポイントやセルフチェックテストもご用意しておりますので、是非早期発見の判断材料としてお使いください。また、認知症が疑われる場合は、『病院や医師の選び方』を参考に早急に良い専門病院や専門医を探し、本人に受診をスムーズに勧めることが大切です。
認知症とは?病気と老化の違いから探る全体像 |
認知症の初期症状「7つのサイン」を見抜き早期発見 | 自宅で出来る認知症テスト|長谷川式簡易知能評価スケールでセルフチェック |
認知症予備軍|軽度認知障害(MCI)とは | MCIを早期発見し、認知症への移行を予防する方法 |
認知症の病院や専門医の探し方|良い医師・悪い医師の見分け方 | 病院への受診・検査をスムーズに勧めるコツ |
「問診」の仕方1つで分かる|誤診を防ぐ医師選び |
Step.02
認知症の介護や治療を行っていく上で、症状の理解は大変重要です。認知症の症状は、「記憶障害」や「見当識障害」、「判断力障害」、「徘徊」、「暴力」、「妄想」など多岐に渡りますが、大きく分けて中核症状と周辺症状(心理・行動症状)の2つに分かれます。
まずは、中核症状と周辺症状とはどういった症状なのか大枠を捉えてから、記憶障害や徘徊などの個々の症状の理解を深めていくと分かりやすいです。また、実際に現れている症状と照らし合わせて「今どの症状が現れているのか」ということが客観的に分かるとそれぞれの症状に対して柔軟に対応することが出来ます。
Step.03
ここまで認知症の全体像を学んでいただきました。ここからは3大認知症である「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」の種類別にその症状や原因、特徴から発見方法や介護の仕方に至るまで詳しくみていきましょう。また、「前頭側頭型(ピック病)」や「混合型」についても症状や原因、特徴について解説しております。個々の病気の特徴を知ることで、治療や介護ケアのポイントが習得しやすくなります。
アルツハイマー病とは | |
アルツハイマー型認知症とは | 若年性アルツハイマー病とは |
アルツハイマー病が記憶障害から始まる理由 | アルツハイマー病の原因となる危険因子 |
レビー小体型認知症とは?その原因や症状を大解剖 | レビー小体型認知症の診断基準 |
レビー小体型認知症を早期発見する為の6つのポイント | レビー小体の正体|レビー小体型認知症やパーキンソン病の原因 |
レビー小体型認知症の画像検査法|CT・MRI・SPECT・MIBG |
脳血管性認知症とは?治療・予防法を徹底解説 |
前頭側頭型認知症(ピック病)とは?特徴症状や対応法を徹底解説 |
混合型認知症とは?混合型の予防に必要な2つのポイント | 正常圧水頭症とは|原因や症状から診断・治療法まで |
Step.04
認知症は、不治の病であり予防や改善の方法はないと思っていませんか?確かに、現代医学をもってしてもアルツハイマー病やレビー小体病、ピック病を原因とした認知症を完治させることはできません。
しかし、近年の研究により、認知症は予防が可能な病気であることが分かってきています。また、たとえ病気を発症してもその進行を抑制・改善できる方法が分かってきています。ここでは、最新の研究データをもとに病気の予防・改善法をご紹介していますので、是非参考にして頂くだけではなく、実際に実践していただければと思います。
認知症の予防・改善法 | 認知症予防は3チャンス |
認知症・若年性アルツハイマー病の予防・治療は生活習慣と運動が重要 |
食習慣の改善で病気予防!食べ物や食事の効果的な取り方 | 社会参加や活性化リハビリが治療には重要 |
ストレスやうつ病が認知症の悪化を招く | 健康は歯から!歯周病・虫歯予防が効果的 |
フリフリグッパー体操のやり方 | 学習療法を進める上での3つのポイント |
回想法のやり方と5つの治療効果 | アートセラピー(臨床美術・芸術療法)の進め方 |
園芸療法で病気の進行を抑制 | 音楽療法で病気を治療!自宅や介護施設でも簡単 |
動物と触れ合う!アニマルセラピーで治療 |
Step.05
薬は、認知症の治療で大変重要な役割を担っています。治療で用いられる薬は、アリセプトやレミニール、メマリーなど種類が豊富にあるだけではなく、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などタイプに応じて使い分けや服薬量の調整が必要になってきます。
医師から処方された薬をそのまま服用し続けると思わぬ副作用が現れることもしばしばです。万が一合わない薬を使用すると逆に、症状を悪化させる原因となってしまいます。したがって、ここで介護者が押さえておくべき最低限の治療薬についての知識を分かりやすくご紹介していますので、「薬って難しそう・・・」と敬遠せずにチェックしていただければと思います。
Step.06
「もの忘れ」や「徘徊」、「暴力」、「幻覚(幻視)」、「物盗られ妄想」等など認知症の症状の現れ方は十人十色です。したがって、それぞれの症状に合わせて症状が現れている背景とその原因を知ることがまず介護ケアには必要です。
その上で、その人に合った介護ケアを行っていくことがようりスムーズかつ安全に介護を続けるためのポイントです。また、介護は1人で抱え込まず、デイサービスやショートステイなどの介護保険制度を利用したり、家族で役割を分担するなど工夫をすることが介護疲れを起こさず長期間続けるコツです。