長期の在宅介護生活で介護疲れにならない為の5つのポイント

介護疲れ

「あーもう介護は嫌!!疲れた…やってられない」 なんてことを思っている人はきっと少なくないはずです。

在宅介護が大変な一番の理由は、後にも先にもいつ終わるかわからないというところにあるのではないでしょうか。1年くらいならまだしも、3年、5年とずーと介護生活が続くと思うと・・・誰でも心と体のバランスを崩し疲れ果ててしまう可能性があります。

高齢の方だけでなく、20~40代の若い方でも、仕事や家事と忙しい日々に追われる中で、さらに介護をするということになると介護疲れで共倒れしてしまうことも心配されます。それほど、介護と仕事や家事との両立は、想像以上に身体的にも・精神的にもつらく厳しいものなのです。

「それでは、一体どのようにすれば仕事や家事、プライベートを両立させながらも、生活リズムを崩さず、疲れることなく、お家で満足のいく在宅介護生活を送ることができるのでしょうか?」

著者自身も母親の介護を始めたばかりの時は、疲れやストレスで40度近い高熱で寝込んだり、ものすごく落ち込だりすることがよくありました。

しかし、今ではこの記事でご紹介する「 長期の在宅介護生活で介護疲れにならない為の5つのポイント」を実践して以来、介護疲れで倒れてしまうことも無くなりました。

1.「無理しない・無理させない介護生活」を送ろう。長期の在宅介護生活で介護疲れにならない為の5つのポイント

1.他人の目を気にせず、マイペースを守ること

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介護保険が認知されるようになった現在でも、ヘルパーやデイサービスの車が家にとまっただけで「あの家は親の面倒を他人に任せている」など悪い評判が立つ地域もあるそうです。

また、実際に手伝ってくれたり手を貸してくれない、家族、親戚、ご近所の有難迷惑なアドバイスによって、イライラしたり、将来の不安にかられることも多いと思います。

せっかく「大変だけど自分で親を介護しよう!!」と決心したあなたの決意を揺らがせかねません。

しかも、そのイライラや不安を抱いたままより良い介護が出来るはずがありません。きっと「介護される側」も心安らかに介護を受けられなくなります。

こうなると、アットホームな在宅介護生活が送れず、みんなが介護に疲れて果ててしまい不幸になってしまうだけです。

このように、介護疲れの一番の原因は、他人の意見に右往左往してしまうことです。こういう場合は、適度に聞き流すようにしましょう。

他人の意見に耳を傾けることは大切ですが、折々の判断は実際に介護をしているあなた自身が行い、自分たちに合わせた生活リズムを築きそれを守ることがとても大切です。

2.積極的に気分転換やストレスを発散し、日ごろの疲れを癒しましょう

長期間におよぶ在宅介護生活を続けるためには、気分転換はとても重要なものです。

人にやさしくするには、あなた自身の心のゆとりが必要です。

ショートステイやレスパイト入院などを利用し、月に一度くらいは介護から解放される時間を持つことが大切です。日頃がんばっている自分へのご褒美として、家族や友人と旅行や食事に出かけてみるのもいいでしょう。

積極的に日ごろの疲れを癒したり、ストレスを発散することで明日への肥やしとしましょう。

3.介護について語り合える相談相手や仲間をつくりましょう

家族

「無理をする介護」の代表格は「一人で抱え込んでしまう介護」です。

子供は「長男・長女だから自分が親をみなくちゃ」と一人で抱え込み過ぎることで疲れ果ててしまいます。 そして、親も疲れ果てているあなたを見て、「子供が無理をして自分を看てくれている・・・申し訳ないなぁ」という自責の念から、おちおち安心して介護を受けられないなんてケースはよく見受けられます。

これは親への感謝の気持ちが強い方ほどよく陥りやすい事態であります。
このような事態に陥らないためにも、次の3つのポイントを押さえることが大切です。

  • 1.ケアマネジャーや医療関係者など、その道のプロに相談し、生活のリズムを崩さずに在宅介護を続けられるよう、デイサービスやデイケア、ヘルパーを効率的に使ったケアプランを作成してもらう。
  • 2.グチを言い合え、相談できる仲間をつくりましょう。相談したり、グチを言い合ったりすることで、ストレスの発散や気分転換に繋がり気持ちが軽くなるはずです。
  • 3.家族や親戚の間で、介護についてよく話し合い、一人ひとりが関心を持てる雰囲気づくりに努めましょう。一人で抱え込まずに家族の手を借りることで、身体的、精神的にも負担が軽くなるはずです。

4.本人に過剰な期待や要求はしない

脳梗塞で片麻痺になったり、認知症が進むと「親に対して元気な姿に戻ってほしい」と願うのは当然のことだと思います。

しかし、人は誰でも年を取り、体力は衰えゆくゆくは死んでしまう運命です。誰もその運命に逆らうことは出来ません。

そんな現実から目を背け、「自分の思い」を過剰に押し付け、相手を追い詰めてしまっていないかどうか思い返してみてください。

相手に良かれと思ってやってることが、知らず知らずのうちに、逆に相手を困惑させ傷つけててしまっていることがよくあります。

また、「無理難題を必至に頑張ってもらおう」と無理するあなた自身も疲れ果ててしまいます。

なので、定期的に相手に過剰な要求をしてしまっていないかどうか振り返ってみてください。現実を直視することはツラく悲しいことですが、今の現状を受け入れることで、きっと現状に合わせた新たな喜びや楽しみを感じることができるはずです。

5.介護用品・食品を利用する

リクライニングベット、車いす、リフト、スロープなどを利用することで、介護者の身体的な負担が少なくて済みます。 また、介護保険を利用し介護用具のレンタルや費用の一部を補助してもらうことで金銭的負担も軽くなります。

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