脳出血の前兆を見逃さない6つの初期症状
脳出血は大変恐ろしい病気です。脳出血の後遺症として重度の障害が残ったり、最悪死亡してしまうケースもあります。
脳出血は、脳梗塞と違いハッキリとした前兆がなしに、ある日突然起こります。ですが稀に、脳梗塞の前兆であるTIA(感覚障害、視覚障害、運動障害、バランス障害、言語障害)と同じような症状が現れたり、頭がズキズキと痛む、目が見えにくい等の前触れを感じることもあります。しかし、それもあまり多くはありません。
では一体、どうしたら早期に脳出血を発見することが出来るのでしょうか?
そこで、ここでは”脳出血の初期症状”について解説していきます。この記事を参考に、脳出血の初期症状を見逃すことなく早期に適切な対応を取り、重度の後遺症が残さないようにしていただければと思います。
1.脳出血は初期症状を見逃さないことが大切
脳出血には、明確な前兆はありません。しかし、比較的小さな初期症状から段々と症状が重くなっていく場合があります。この脳出血の初期症状を、いち早くキャッチして早期に治療を開始することが重要です。脳出血の初期症状を見つけられるかどうかで、大きく予後が左右されるといっても過言ではありません。
したがって、以下の”脳出血の6つの初期症状”が現れた時には注意が必要です。
- めまいがする
- 立って歩けない
- 気分が悪く、気持ち悪い
- 嘔吐
- 今まで感じたことのないほど強い頭痛
- 手足がしびれる、力が入らない
2.血圧が高い人は脳出血に要注意
脳出血の発症に深い関わりがあるのが、高血圧です。脳出血を起こす原因の大半は、高血圧と言われています。
長い間、高血圧状態が続いていると、脳の中の血管が高い圧力に耐えられなくなり、ここに小さな動脈瘤が作られます。この部分にさらに高い圧力がかかることで、動脈が破れて出血が起きるのです。したがって、血圧が高かければ、高いほど脳出血の危険性が高まります。日頃から血圧が高い人は、急激な血圧の上昇に注意しましょう。
3.脳出血の疑いや症状が見られたら直ぐに救急車を
脳出血の発作の大半は、日中の活動時に起こります。
脳出血の発作は、「いきなり倒れて、グーグーと大きないびきをかく」ようなイメージを持っている人が多いと思います。確かに、典型的な症状ではありますが、こればかりではありません。突然、左右どちらかの手足に力が入らなくなったり、フラフラと歩行に異常が現れたり、めまいや頭痛を訴えたり、嘔吐したりしているうちに、意識が無くなっていく、というふうに徐々に症状が進行するケースもあります。
脳出血は、早期に治療をすればするほど、片麻痺などの後遺症が軽く済みます。
したがって、”めまいがする”、”立って歩けない”、”頭痛がする”、”気分が悪い”、”嘔吐した”など脳出血の初期症状がみられた場合は、一旦様子を見ようと放っておくのは危険です。これはいくら症状が軽くても同じです。放置しておくと脳内で出血が続き、脳細胞のダメージが広範囲に広がってしまう可能性があります。
したがって、脳出血が起きた場合、あるいは、脳出血が疑われるような症状がある場合には、すぐに救急車を呼びましょう。一刻も早く出血を止める為には、血圧を低くする治療、さらには脳圧を下げる治療が必要となります。
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