要介護者の社会復帰を上手にサポートするコツ

社会復帰

「介護者」であるあなたは、脳出血で倒れ片麻痺となった親や結婚相手が何かしようとする時なかなかマヒのせいで上手にできない様子を見てかわいそうに思い、何でもかんでも代わりにやってあげていないでしょうか?

何かをやってあげることはとってもいいことですが、在宅介護をする上で、そんな優しさが時としてマイナスに働き機能回復や社会復帰を妨げてしまうことがあります。

何でも仕事を取り上げてしまうことは機能回復を妨げてしまう

介護の基本は「自立」を支えること、自分でできることはどんどんやってもらいましょう

なぜ、優しさが機能回復や社会復帰の妨げとなってしまうのかというと、運動やリハビリの機会を奪ってしまうからです。運動やリハビリは発病後できるだけ早い時期に取り組むことが何よりも重要とされています。
特に脳梗塞や脳出血で引き起こされる片麻痺の回復期間は、一般的に発症後4~6か月と言われています。

早期に理学療法、作業療法を開始すると、 若年者(65歳未満)の64.2%、高齢者(65歳以上)の42.2%は歩行が自立し、若年者の60.2%、 高齢者の52.8%は地域生活へ復帰できた。
日本脳卒中学会

しかし、それ以降は個人差もございますが、回復率がだんだんと横ばいとなり減少していく傾向にあると言われています。

したがって、「介護者」が何でもかんでも手を出してしまうと知らず知らずの内に「要介護者」の運動やリハビリの機会を奪ってしまい、機能回復や社会復帰の妨げとなってしまいます。「要介護者」にとって早期の運動やリハビリをする機会を増やすことが何よりも重要です。

また、運動やリハビリを効果的に行うには、「元のように元気になりたい・戻りたい・自立したい」という本人の強い意志が何よりも大切です
しかし、「介護者」が何でもかんでも代わりにやってしまうと、「要介護者」本人の「元のように元気になりたい・戻りたい・自立したい」という意思が段々と不明確になってしまい、しまいには無気力状態となり、自分で考え動こうとしなくなります。

そうなってしまうと運動やリハビリの機会が減り、ますます健康状態が悪くなり自立が困難となってしまいます。またそれに比例して、「介護者」の負担も増え、在宅での介護がより一層大変でしんどいものになってしまうですしょう。「介護者」が良かれと思ってやっていることが、結果的に在宅介護を進めるうえで。双方にとってマイナスとなってしまいます。

何ができて何ができないかを客観的に把握することが大切

しかし、だからと言って何でもかんでも本人に任せればいいと言うことではありません。
何の計画性のないまま無理になんでもかんでも自分でしてもらおうとするとさらに症状が悪化させてしまう恐れがあります。例えば

  • 嚥下に障害がある人に付き合わずに全てまかせてしまった場合は、誤嚥を引き起こしてしまう
  • 無理な運動やリハビリにより骨折や体調を崩す原因となってしまう

この様な事態を引き起こさずに自分でできることをしてもらうには、本人ができること、できないこと、将来的にできてほしいことを客観的に見極めることが必要です。では具体的にどうしたらよいのでしょうか。

客観的に「要介護者」の生活能力を把握する2つのポイント

リハビリの先生やお医者さんに相談しアドバイスをもらいましょう

絶対に、素人判断で何ができて何ができないのかを判断してはいけません。医師やリハビリの先生に相談し客観的かつ専門的に何ができて何ができないのかを判断してもらい、その指導のもとでできることから少しずつしてもらいましょう。

「介護日記」をつけて在宅での生活を記録しましょう

また、「介護日記」をつけることをお勧めしております。
「介護日記」には日中の自宅での「要介護者」の生活の様子をメモしておきましょう。そうすることで、

  • 現状の生活能力がどの程度のレベルにあるかがわかる。
  • 毎日接していているからこそ気が付かない微妙な変化に気づくけ、「要介護者」が徐々に回復していっている事実が確認でき、「介護者」「要介護者」の自信につながる。
  • 医師やリハビリの先生に相談する際に、長い時間生活を共にしているあなたの「介護日記」を参考にすることで、的確なアドバイスをがしやすくなる。

など今後在宅介護を続けていくうえで必ずあなたの助けとなります。

まとめ

介護の基本は、なんでもかんでもしてあげるのではなく、本人ができそうなことやれそうなことの手助けをすることです。このポイントをしっかりと押さえることが、「要介護者」の機能回復や社会復帰、「介護者」の負担の軽減繋がっていきます。

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