知っておきたい!デイサービス(通所介護)の基礎知識

デイサービスという言葉を聞いたことはありますか?

「親戚が倒れた」「認知症と診断された」といったことを機に、突然介護の世界に足を踏み入れることなった、そこのあなた!

「デイサービス」や「デイケア」、「通所介護」、「ヘルパー」など聞きなれない用語のオンパレードで途方に暮れているのではないでしょうか?

ここでは、そういう人の為にデイサービスとは何なのか?サービス内容は?利用料金は?選び方は?といったことをみっちり分かりやすく解説していきます。是非参考にして下さい。

<目次>

  1. デイサービスとは?サービス内容をチェック
    1. レクリエーションなどバラエティー豊富な支援サービス
    2. デイサービスの利用はメリットが沢山
  2. デイサービスの料金
    1. 3つの項目を基本にして料金算定
    2. 料金シミュレーション
  3. デイサービス選びのポイント

1.デイサービスとは?サービス内容をチェック

数ある介護保険サービスの中でも、在宅介護をする上で大変重要になってくるものそれが「デイサービス」です。それでは早速、その中身を見ていきましょう。

デイサービスとは、在宅で療養するお年寄りが、デイサービスセンターや特別養護老人ホーム、宅老所などの施設に通い日常生活の支援を受ける介護保険サービスの1つです。「通所介護」とも呼ばれます。

具体的なサービス内容としては、健康チェック、入浴、食事(昼食・お茶・おやつ)などのサービスを受けるほか、イベントやゲーム、外出などのレクリエーション、リハビリテーション(機能回復訓練)にも参加します。

また、送迎もサービスに含まれ、ほとんどの施設で朝夕の送迎も実施しています。デイサービスの時間は、基本的に日中に行われることが多いです。

レクリエーションなどバラエティー豊富な支援サービス

一般的に、デイサービスでのレクリエーションというと、みんなでカラオケをしたり、風船バレーをしたりする集団レクリエーションを思い浮かべる人が多いと思います。しかし最近では、絵を描いたり、陶芸をしたりとさまざま個別のレクリエーションプログラムを用意し、利用者の好みで自由に選択できる施設も増えてきました。

それだけでなく、時には買い物やお花見などの外出レクリエーションも行われる施設もあります。

デイサービスによっては、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションなどの「機能訓練」に力を入れる施設、看護師などの医療関係者が多い施設(療養通所介護)、認知症に特化した施設(認知症デイサービス)など、事業所ごとにバラエティーに富んでいます。

対象

デイサービス(通所介護)の対象は、要介護認定1~5の人です。要支援1・2の人は、通所介護ではなく「介護予防通所介護」の対象となります。

とはいっても、名前は違いますが両者はほとんどサービス内容に変わりはありません。ただし、「介護予防通所介護」では、デイサービスと同じサービスが提供される他、要介護状態になるのを防ぐ目的で、機能訓練や栄養指導などのサービスを重視しているところが多いです。

また、サービスを提供する施設の職員は、介護福祉士やヘルパーなどの介護の専門家だけでなく、理学療法士や作業療法士などのリハビリの専門家や無資格の職員さんなど様々です。

利用時間

デイサービスの利用時間は大きく3タイプに分かれます。

  1. 3時間以上5時間未満
  2. 5時間以上7時間未満
  3. 7時間以上9時間未満

後ほどの「デイサービスの料金」でも説明しますが、この3タイプを基準に料金も変化します。

療養通所介護

デイサービスの内、難病や末期がんなど医療的なケアを必要とする利用者に対応しているのが、「療養通所介護」です。看護師などの医療関係者が常駐しており、医師との連携の元、医療者一人一人の状態に合わせたケアが提供されます。要介護1~5が対象で、利用転院は9人以下と小規模です。

デイサービスの利用はメリットが沢山

デイサービスを利用することは、本人・介護者双方にとって大変メリットがあることです。以下のようなメリットがあります。

デイサービスのメリット
利用者のメリット お年寄りは、加齢や障害によって家に引きこもりがちです。そこでデイサービスに通うことで、引きこもりが解消され、活動空間が広がり、単調な日常にメリハリが付き生活にリズムが生まれます。
デイサービスで多くの人と交流することで、刺激や社会的孤立を防ぐことができ、気分転換やストレス解消、ひいては認知症や体力低下の予防に繋がります。
レクリエーションやリハビリで頭や身体を使うことで、脳の活性化や筋力およびADLの維持・向上が期待できる。
家族のメリット 介護が必要な人を日中預かってもらうことで、在宅介護の負担が軽減される。
日々の介護の休息となり、自分の時間を確保するのに役立つ。

したがって、週に数回はデイサービスを利用することをオススメします。

参考リンク>>デイサービスで実施される認知症予防のレクリエーション

2.デイサービスの料金

みなさんデイサービスの料金がどのようにして決まっているか知っていますか?ここからは、デイサービスの利用料金について分かりやすく説明していきます。

3つの項目を基本にして料金算定

デイサービス(通所介護)の利用料金は「要介護度」「施設規模」「サービス利用時間」の3つの項目により変化します。

要介護度 要介護度が重いほど利用料金が高くなる。
施設規模 施設規模が大きいほど利用料金が低くなる。施設規模の大小は、月平均の延べ利用者数を基準に設定され、「小規模型」「通常型」「大規模型Ⅰ・Ⅱ」に分かれる。
利用時間 時間が長いほど利用料金が高くなる。「3時間以上5時間未満」「5時間以上7時間未満」「7時間以上9時間未満」の3つの時間区分が設けられている。

そして、この3つを基本にして、さらに、「延長加算」や「個別機能訓練加算(リハビリが計画的に実施されている場合)」、「認知症加算」、「中重度ケア加算」などに当てはまる場合は料金加算が掛かります。

下の通所介護(デイサービス)料金表をご覧ください。あなたの希望の「利用時間」や「利用者の介護度」、「施設規模」を参考にどれくらいの費用が掛かるのか確認してみて下さい。分かりづらい人は、下の料金シミュレーションで単位数などを交えて分かりやすく解説しています。

料金シミュレーション

それでは実際に、デイサービスの月額料金をシミュレーション計算してみましょう。

  • 利用者は要介護3
  • 通常規模(月平均の延べ利用者数300~750人以内)の施設
  • 1回の利用が5~7時間未満
  • 週3回×4(月12回)

以下のサービスを利用した場合、次のように料金計算できます。(1単位=10円、個人負担=1割負担の場合)

【計算式】

  1. 780単位×12(利用回数)=9,360単位
  2. 9,360単位×10円×10%=9,360円

およそ、あなたの自己負担分は月額9,360円になります。

まず、上の表をもとに「要介護度」、「施設規模」、「利用時間」を割り出します。そして、デイサービスの利用回数を掛けます。

その後、1単位あたり約10円を掛け、さらに介護保険の自己負担分1割=0.1を掛けて計算完了です。

なお、食費やおむつ代、日常生活(娯楽費、理美容費など)、入浴介助がある場合は、個別リハビリテーションがある場合、言語聴覚士や歯科衛生士による飲み込みなどの機能訓練がある場合は、プラスアルファ料金加算されます。また、サービスの質が高いと料金を割り増しできる仕組みがあるので、契約の時に「加算」が無いかや食費などの自己負担について確認する事も大切です。

3.デイサービス選びのポイント

それでは、最後にデイサービス選びのポイントについて解説したいと思います。

デイサービスは、比較的設立基準も低いので、非常に多くの事業所が存在します。きっとあなたの住んでいる町の中にも多くの事業所が存在しているはずです。一般的に、デイサービスでは5~9時間程度の滞在時間中に、入浴や食事、レクリエーション、機能訓練といったサービスが提供されています。

しかし、用意されているプログラムや雰囲気は、各デイサービスによってさまざまです。例えば食事1つとっても、介護職員が料理を作る施設もあれば、専属の料理人が食事を用意する施設もあります。また、入浴方法においても、普通の湯船もあれば、座浴や機械浴のところもありますし、レクリエーションに力を入れている施設、機能訓練に力を入れている施設など様々です。

また、急激に事業所が増加している中、良いデイサービスと悪いデイサービスが存在しているのも事実です。

したがって、あなたがデイサービス選びに失敗しない為にも、利用者や家族にとって最適なデイサービス選びのコツをお教えします。下のチェックリストを参考に選んでみて下さい。

  1. デイサービスを選ぶ時は、あらかじめ施設見学する
  2. 見学の際は、本人も連れて行き、本人が気に入るところを選ぶことも大切
  3. 施設の雰囲気が明るいか暗いか
  4. 受付や案内は親切かどうか
  5. 利用時間やサービスプログラムをチェック
  6. デイサービスの施設環境やバリアフリー化されているか、トイレや浴槽、エレベーターなどをチェック
  7. 実際の利用者や職員の表情が明るいか暗いか
  8. 利用者の身体状況をチェック(車椅子か寝たきりの人が多いかなど)
  9. 身体拘束をされている人はいないか
  10. イベントや地域ボランティアとの交流が活発かチェック

同じデイサービスでも、曜日ごとに利用者が違い雰囲気も変わります。見学する場合は、利用を予定している曜日に見に行きましょう。

また、デイサービスは事業所内で行うものとされおり、外出を認めない施設もあります。しかし、外の刺激を受けることは大切なことです。したがって、定期的に外出プランを組んでくれるデイサービスの方が評価できます。