面会時間
私は、母のベッドへと戻った。
すると、龍也は「どうやった」と、薄ら笑いを浮かべて尋ねてきた。看護師さんから聞いいたことを二人に伝えようとしたが、この場ではこの話はしない方や良い気がした。
「後で話すわ。もう面会時間できる時間も2、3分終わりやからな」
「そうか、わかった・・・・」
龍也は、吉報を心待ちにしていたが、少しばかりか先延ばしになったので、少し悲しげな表情をしたが、再び母の手を握り精一杯語りかけた。
「すいません。面会時間終了になります。先ほどのことは主治医にお伝えしておきますね」と、先ほどの看護師さんにそう伝えられ、私たち3人はICUを後にしたのだった。1時間の面会時間が用意されていたが、ほんの10分ほどに感じられた。
「お兄ちゃん、さっきの話聞かせてよ」
「あーあれな・・」
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