起立性低血圧(立ちくらみ)の原因と対策法16選
イスから立ち上がると急にめまいが・・・・バタッ・・
みなさん、この様な「起立性低血圧」いわゆる「立ちくらみ」に悩まされていませんか?
一体、なぜ起立性低血圧(立ちくらみ)が起こるのでしょうか?また、対策法や治療法はあるのでしょうか?
ここでは「最近、立ちくらみが酷くて、何か身体異変が起こっているのかしら・・・」と起立性低血圧(立ちくらみ)にお困りの方の為に、その原因と対策・治療法をご紹介しております。
起立性低血圧(立ちくらみ)の原因
起立性低血圧(立ちくらみ)の原因は急激な血圧低下
起立性低血圧とは、いわゆる立ちくらみのことです。起き上がったり立ち上がったりした時の急激な血圧低下が原因で、ふらつきやめまい、失神などの症状に見舞われます。
つまり、起立性低血圧(立ちくらみ)は血圧の急激な低下が原因で引き起こされます。
ただし、ここで注目して頂きたいのは「低血圧の方だけが、起立性低血圧が起こすというわけではない」ということです。
起立性低血圧は、立ち上がった時に、最大血圧が20㎜Hg以上低くなる状態のことを指します。したがって、たとえ低血圧でなく高血圧あっても、血圧が急激に低下することでめまいやふらつきといった立ちくらみを起こすのです。
しかし、一体なぜ急激に血圧が低下してしまうのでしょうか?
血圧の低下が原因
急激な血圧低下の原因は、主に自律神経の乱れです。
自律神経とは、私たちの体の全ての器官の活動を調整するために、無意識に24時間働き続けている神経です。自律神経は、体の活動時に活発になる「交感神経」と安静時に活発になる「副交感神経」の2つからなり、それぞれバランスを取りながら活動しています。
しかし、何らかの影響で2つの神経のバランスが崩れることで自律神経に乱れが生じ、起立性低血圧(立ちくらみ)が起こるのです。
自律神経は、ストレスや睡眠不足、パーキンソン病やレビー小体型認知症などの病気といった具合に様々な原因が考えられます。血圧のバランスが悪かったり、不整脈(頻脈)であったり、同期が激しかったりする傾向があります。
自律神経の乱れ以外にも、急激な血圧の低下を招き、起立性低血圧(立ちくらみ)の原因となるものがあるのでまとめてご紹介します。
自律神経の乱れ | 立ち上がる際に血圧維持の為に機能するはずの交感神経が上手く働かない |
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貧血 | 心臓から送り出される血液の量が少ない |
下半身の筋肉量の低下 | 老化により足の筋力が低下し、下半身に血液が溜まり心臓に戻る血流の働きが弱まる |
薬の副作用 | 降圧剤や血管拡張剤、利尿剤、抗パーキンソン病薬の副作用 |
食事や入浴 | 血液が消化の為に胃や腸に集まり脳の血流が減少する(食事性低血圧)や風呂上がり時の血圧低下 |
起立性低血圧(立ちくらみ)の対策・治療法
起立性低血圧は、たいてい短時間で治まり、長くても数時間で自然な状態に回復します。ただし、しばしば転倒や失神のリスクを高めてしまいます。とりわけ、高齢者の場合は、反射機能が低下しているので注意が必要です。転倒による骨折から、一気に認知症やパーキンソン病が悪化したり寝たきりになってしまうことも少なくありません。
起立性低血圧(立ちくらみ)の対策法16選
したがって、転倒による骨折というリスクを避けるためにも起立性低血圧(立ちくらみ)への予防・対策が肝心です。
起立性低血圧(立ちくらみ)への予防・対策として以下のようなことに注意してみて下さい(リンク先でさらに詳しく説明しています)。
- 起き上がる時は、ゆっくりと時間をかけて姿勢を変えながら起き上がる。
- 朝起きる時、食後、排便時、飲酒時、夏場、浴槽から出る風呂上がり時は、特に注意が必要!急に立ち上がらず、しばらく安静にする。
- イスから立ち上がる際は、頭を下げながらゆっくり立ち上がる。
- 立ち上がった時は、その場で足踏みをする。
- 便秘を解消する。排泄時は力むので血圧の低下をもたらす。
- 1回の食事量を少なくし、数回に分けて摂る。
- ミネラルやビタミンを含んだ栄養バランスのよい食事を摂る。
- 低血圧の人は、塩分多めに摂取し、水分をこまめに飲む。
- 高血圧を予防・改善する。
- 貧血気味の人は、鉄分を摂取する。
- 体操や運動を積極的に行い、血行を改善する。
- 足腰の筋肉量を維持する為に、体操やリハビリ、運動をする。
- 弾性ストッキングを着用し、足を適度に締め付け下半身に血液が溜まりにくくする。
- 睡眠をしっかり取る(良質な睡眠を取る方法)。
- ストレスを解消する(ストレスの解消方法)。
- 万一、失神が起きた場合は速やかに救急車を呼ぶ。(JCSスケールの指標を基に意識レベルを伝える)。
いかがでしたか?
是非この『起立性低血圧(立ちくらみ)の対策法16選』を実践して頂き、急なめまいやふらつき、失神の予防・治療に努めて頂ければと思います。