フリフリグッパー体操のやり方|体操で認知症予防!
運動や体操は、認知症の予防・治療に非常に効果的です。特に、早歩きやウォーキング、マラソンなどの有酸素運動は効果的です。
しかし、足腰が弱くなってきている高齢者には、例え10分程度の散歩でもしんどいという方も多いのではないでしょうか?
そこで!ここでは、足腰が弱い方や体力に自信が無い方でも気軽に出来る体操「フリフリグッパ―体操」をご紹介します。
是非、この記事で「フリフリグッパー体操」のやり方やその効果を確認・実践していただき、病気の予防・治療に努めて頂ければと思います。
有酸素運動の予防効果については、「認知症・若年性アルツハイマー病の予防・治療は3つの習慣から」で詳しく説明しています。
運動・体操で認知症予防
フリフリグッパー体操
「フリフリグッパー体操」とは、高齢者などの足腰が弱い方でも気軽に取り組める「認知症予防・治療」を目的とした体操です。筑波大学の征野英明教授により考案されました。
それでは、フリフリグッパー体操をすることで本当に病気を予防できたのかその効果を確認していきましょう。
利根プロジェクト|厚生労働省主導の認知症対策
まずは、フリフリグッパー体操の予防効果を説明するにあたって、「利根プロジェクト」という厚生労働省が認知症対策を目的に立ち上げたプロジェクトについて説明していきます。
利根プロジェクトとは、筑波大学の朝田隆教授をリーダとして、65歳以上の高齢者2000人を対象に2001年から5年間に及び実施された大規模なプロジェクトです。
利根プロジェクトでは「食事」「睡眠」「運動」の3つの生活習慣を改善することで、認知症の発症を予防できるのかその効果の有無が調査されました。そして、フリフリグッパー体操は3つの要素の内の「運動」として取り入れられました。
利根プロジェクトの効果
実際に、利根プロジェクトでは期待した結果が見られたのでしょうか?早速、その研究結果を確認しましょう。
なんと、利根プロジェクトに取り組んだ高齢者では、取り組まなかった高齢者と比較して認知症の発症率が30%も低下していたのです。
つまり、「食事」「睡眠」「運動」の3つの生活習慣を改善するだけでも、これだけの効果が期待できるのです。ここでは、フリフリグッパー体操のやり方について引き続き確認していきますので、「食事」や「睡眠」のとり方については下のリンクを参考にして下さい。
簡単!フリフリグッパー体操のやり方
冒頭でも解説した通り、早歩きやウォーキングなどの有酸素運動は認知症の予防・治療に効果的であり、多くのデータからも証明されています。
しかし、足腰が弱くウォーキングを毎日行うことが困難な高齢者も少なくないでしょう。そのような高齢者が気軽に取り組めるのが「フリフリグッパー体操」です。
では早速、フリフリグッパー体操のやり方をご紹介していきたいと思います。
フリフリグッパー体操のやり方
基本編
- 足を肩幅に開き、やや内股でハの字の状態で立つ。
- つま先は床に付けたまま、リズミカルにカカトを足踏みするように上下させながら、腰を左右に振る(なるべく頭は前を向いたまま動かさないこと)
- この動きを繰り返す
基本はこの動きです。慣れてきらたら、腰を振りながら以下の動きを付け加えるとより高い予防効果が期待できます。
応用編
- 拳を振り上げるように両手を「グー」を作り、肩まで上げる
- そして、体の前で両手を「パー」にし、手をたたく
コツと注意点
- 1回につき3分間は続ける
- 頭を動かさない
- 音楽をかけて行うとより効果が高まる
フリフリグッパー体操の効果
フリフリグッパー体操は、この様に簡単に取り組める体操です。
リズミカルに腰を振ったり、上半身と下半身を連動させたりする「フリフリグッパー体操」は、簡単そうに見えて意外に脳を使います。脳の活性化は、認知症予防・治療には非常に効果的です。
フリフリグッパー体操では、具体的に次のような予防・治療効果が期待できます。
短期記憶の維持・改善効果
認知症の特徴症状は、もの忘れなどの「記憶障害」です。「利根プロジェクト」の研究報告によると、「フリフリグッパー体操」を3年間行った参加者の70%以上で短期記憶力の向上が見られました。
ADLの維持・向上
「フリフリグッパー体操」は、気軽に足腰の筋肉を鍛えることが出来ます。また、左右に腰を振ることでバランス能力の維持向上が期待できます。したがって、ADL(日常生活動作能力)の維持・向上が見込めます。
まとめ
「フリフリグッパー体操」は、認知症予防に効果的です。また、すでに発症している方でも「フリフリグッパー体操」をすることで、その進行を遅延させる効果が期待できます。
しかし、もし「フリフリグッパー体操」は。ダサいから嫌だといった方には、「ラジオ体操」などを行いましょう。
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