必見!市販の介護食品を上手に使うコツとメリット
みなさんは、毎日の食事はどうしていますか?
一般のご家庭でも、毎日栄養に気を付けバリエーションに富んだ食事を用意することは、なかなか面倒なものです。ましてや、家事や仕事だけでなく、在宅介護もしているとなると尚更です。特に、高齢者や寝たきりの人、重度のマヒの人は嚥下に障害がある方が多く、家族とは別に違う食事を用意しなければならず大変だと思います。
誰にでも「今日は疲れてしんどいなぁ・・・」っていう日はあると思います。自分だけなら外食やカップラーメンで適当に済ませばいいのですが、次のような理由でなかなかそうはいかないものです。
- 「いざ外食となると、逆におじいちゃんを外食に連れていくのはもっと大変だし」
- 「お母さんには、冷凍食品やカップラーメンじゃなく手作りのごはんを出さないと」
- 「市販の介護食品って高齢者にとって必要な栄養がしっかりと取れるのかな」
思い悩んだ末に結局は、疲れている自分に鞭を打ちご飯をついつい作っていないでしょうか?
そんな介護者さんの、ちょっとした手抜・・・いえいえ、食事に変化やバリエーションを持たせるために、この記事を参考にしていただければと思います。
市販の介護食品を使って、料理に変化を付けつつ介護負担を軽減
栄養バランスよく食事を取ってもらうには、「主食」「主菜」「副菜」をうまく組み合わせることが必要です。しかし、毎日要介護者さんやお年寄りに合わせ「主食」「主菜」「副菜」の栄養バランスを考え、しかも手作りでとなると時間も手間もかかり大変です。
そんなお悩みをお持ちの方たちに、ご提案させていただきたいのは、市販の介護食品を利用することです。
例えば、「主食」と「副菜」は手作りで、「主菜」は介護食品、土日のお昼だけは介護食品など効率的に利用しましょう。
そうすることで、<strong介護>負担の軽減につながるだけでなく、食事にも変化がつき逆にお年寄りや嚥下障害の方もきっと喜んでくれるはずです。
高齢者の病気や症状に合わせた「主食」「主菜」「副菜」をうまく組み合わせるコツについては高齢者の栄養不足を予防・改善するバランスのいい食事を作る3つのポイントで解説しています。
介護食品の選び方
介護食品は、「主食(ご飯やペースト粥」「主菜(お肉やお魚)」「副菜(野菜のお浸し)」「デザート」など様々な種類が市販されバラエティー豊かで色々な栄養素が取れることも魅力の一つです。
そして数ある介護食品の中でも、「ユニバーサルデザインフード」と呼ばれるマークの付いた介護食品は、その人の「噛む能力」「飲み込む能力」といった嚥下能力に合わせた食品を選びやすくしたパッケージとなっております。
ユニバーサルデザインフード
ユニバーサルデザインフードとは、「日本介護食品協議会」が考案したもので、協議会に参加するすべてのメーカーが一定の基準で区分された「食品の硬さ」や「食品の形状」に準拠した介護食品を販売しています。 消費者は「ユニバーサルデザインフード」の区分マークを参考に、嚥下能力に合わせた介護食品を選ぶことで、メーカーによる食品の硬さや形状の違いを考慮する必要がなくなり大変効率的で便利です。
区分 | ①容易にかめる | ②歯ぐきでつぶせる | ③舌でつぶせる | ④噛まなくてよい |
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かむ能力の目安 | 硬いものや大きいものはやや食べづらい | 硬いものや大きいものは食べづらい | 細かくまたは柔らかければ食べられる | 固形物は小さくても食べづらい |
飲み込む能力の目安 | 普通に飲み込める | 物によっては飲み込みづらいことがある | 水やお茶が飲み込みづらい時がある | 水やお茶が飲み込みづらい |
主食 | 普通のごはん~やわらかごはん | やわらかごはん~全粥 | 全粥 | ペースト粥 |
主菜 | 豚の角煮 | 煮込みハンバーグ | 鶏肉のそぼろあんかけ | 鶏肉のうらごし |
副菜 | にんじんの煮物 | 一口大のにんじんの煮物 | にんじんのつぶし煮 | うらごしにんじん |
おすすめユニバーサルデザインフード
キユーピー やさしい献立 歯ぐきでつぶせるアソートセット 14種14個入り 【区分2:歯ぐきでつぶせる】
ユニバーサルデザインフード区分2の詰め合わせセットです。やわらかいごはんなら食べられる方に、やわらかくて食べやすいおかずと主食のレトルト食をセットにしました。14個入りのアソートセットなので、毎日のお食事にいろいろ選べます。塩味控えめながらも、だしをきかせたしっかりとした味つけで、飽きずに食べ続けられます。高齢者に不足しがちな栄養を強化しました。
とろみ剤
自宅で用意した料理でもサラサラして飲み込みずらい水分にはとろみ剤を混ぜることで嚥下をしやすくなります。「とろみ剤」や「水分補給ゼリー」など嚥下を補助する食品も多く販売されておりますので是非ご活用してみてください。
介護サービスを利用しましょう
デイサービスやデイケア、ショートステイに行くと専門の管理栄養士さんやコックさんが作った高齢者や嚥下障害の方に合わせた栄養バランスの良い食事を出していただけるところも多くございます。
デイサービスに行き食事を取ってもらうだけでも、介護者さんの負担の軽減やお年寄りや嚥下障害を持った方に必要な栄養の摂取に繋がりますので積極的に利用しましょう。
まとめ
確かに、手作りに勝るものはございません。しかし、普段在宅介護を頑張っている介護者さんの負担の軽減や、必要な栄養素を補い献立にバリエーショを持たるためにも、是非介護食品を使っていただければと思います。
介護はいつ終わるのかが分からず、長期になることも多いです。手作りにこだわり過ぎて、あなた自身が介護疲れで倒れてしまってはいけません。介護食品などを上手に使い、あんまり身構えずに気長に介護することが疲れずに楽しくアットホームな介護をする上で大切なポイントです。