レミニール(ガランタミン)の効果や副作用を学ぼう

レミニール(一般名:ガランタミン臭化水素酸塩)という薬を知っていますか?

レミニールは、日本国内でアリセプトに次いで2番目に認可された認知症の治療薬です。

同じ認知症の薬である”アリセプト”を知っている人でも、”レミニール”は知らないという方も多いのではないでしょうか。ただ医師から処方されるがまま、効果や服用方法、副作用も知らないままレミニールを飲んでいる方も少なくないと思います。しかし、それではいけません。レミニールの効果や服用方法、副作用について良く知っておかなければ、安心・安全に介護ができません。

この記事では、「レミニールはどんな薬で、その効果や、服用方法ならびに副作用」について紹介していますので、是非参考にして頂ければと思います。

「レミニール」は商品名です。 一般名は、「ガランタミン臭化水素酸塩」と言います。 ここからは、「レミニール」で統一します。

レミニール(ガランタミン)とは?

レミニールとは、”ジョンソン・エンド・ジョンソン・ファーマシュ―ティカル・リサーチ・アンド・デベロプメント”と”シャイア社”との間で共同開発されたアルツハイマー病の治療薬です。レミニールは、2000年に初めてスウェーデンで認可されて以来、多くの国で使用されている薬です。

また、レミニールの有効成分であるガランタミンは、ヒガンバナ科の球根から抽出される天然由来の成分です。

レミニール(ガランタミン)の認知症への治療効果

レミニールの効果は2つ

レミニールのアルツハイマー型認知症に対する働きは、主に2つです。

アセチルコリンを増やす作用

アセチルコリンを分解酵素から守り、認知機能の低下を防ぐ作用

神経伝達物質を増やす作用

脳内コリン機能を増強させ、さらに神経細胞保護作用により神経細胞の機能低下を抑制する(APL作用)

それでは、それぞれの効果を確認していきましょう。

1. アセチルコリンを守る作用

アルツハイマー型認知症では、アセチルコリンという記憶などの認知機能に関わる神経伝達物質の減少が症状を悪化させています。

アルツハイマー型認知症では、アセチルコリンが減少します。さらに、アセチルコリンを分解する酵素「コリンエステラーゼ」によりアセチルコリンが分解され激減してしまうのです。

レミニールは、分解酵素「コリンエステラーゼ」の働きを阻害し、アセチルコリンを守ることで認知機能障害の進行を遅らせる作用があります。

2.神経伝達物質を増加させるAPL作用

レミニールは、アセチルコリンの情報を受け取る受容体「ニコチン性アセチルコリン受容体」に結合し、アセチルコリンの放出を増加させる作用があります。

また、レミニールは、アルツハイマー型認知症で減少するアセチルコリン以外の神経伝達物質も増加させる働きがあります。レミニールで分泌が促進される主な神経伝達物質は「セロトニン」「ドーパミrン」「GBGA(精神安定物質)」「ノルアドレナリン」などです。

レミニールの働きにより、それぞれの神経伝達物質が増加することで、次のような効果が期待できます。

神経物質

神経伝達物質の増加で期待できる効果

ノルアドレナリン

意欲が湧き、「自律神経症状」を改善し活発になる

セロトニン

気分を安定させる機能があり「うつ状態」を改善

ドーパミン

運動調整機能があり、「パーキンソン症状」を改善

GBGA(精神安定物質)

緊張の緩和や精神安定機能があり「易怒」「イライラ」の改善

これらのレミニールによる神経伝達物質を増加させる働きを「APL作用」と言います。

レミニールの服用方法

1日2回の服用が基本

また、レミニールは薬の効果が短く、半減期がおよそ7〜9時間です。したがって、1日2回の服用が必要です。胃に負担がかかるといけないので、朝食後と夕食後の2回に分けて服用します。

レミニールの服用容量は、身体をレミニールに慣れさせ副作用を抑える為にも、開始時は1回4㎎を1日2回(1日8㎎)から飲み始めます。そして、4週間後に1回8㎎を1日2回(1日16㎎)まで増量し、そのまま維持します。もし、期待した効果が得られない場合は、最大で1回12㎎を1日2回(1日24㎎)まで増量できます。ただし、増量する場合は変更前の用量で4週間以上投与した後に増量する。

注意点

  • レミニールは、軽度~中等度のアルツハイマー型認知症の治療薬です。
  • レミニールは、アリセプトという認知症の治療薬と同じように作用します。したがって、レミニールとアリセプトとの併用はできません。
  • 薬の増量時や飲み始めの時期には、副作用が現れやすくなっております。副作用が出た場合は速やかに医師に相談しましょう。

レミニールの副作用

薬には、治療効果もありますが副作用もつきものです。レミニールも例外ではありません。

レミニールの副作用として、一番現れやすいのは「悪心=吐き気(14.9%)」「嘔吐(12.4%)」「食欲不振(8.3%)」「下痢(6.2%)」などの消化器障害です。他にも、稀に「不整脈」「徐脈」などの心臓障害、「頭痛」「浮動性 めまい」などの神経系障害、「頻尿」「尿失禁」などの尿路障害が現れることがあります。

レミニールは、アリセプトと同じように作用するので、副作用も似ています。しかし、レミニールはアリセプトと比べて効果の持続期間が短いので、不眠などが起こりにくいです。むしろ日中の傾眠が現れることがあります。

もし重大な副作用が現れた場合は、速やかに医療機関に行きましょう。

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