陰部(男性器・女性器)の洗浄方法を正しく学び、清潔にしよう

「どうやって、陰部を洗浄するの?」「抵抗があるな・・・」といった陰部洗浄についての悩みはありますか。

介護をする上で、陰部の洗浄いわゆるあそこ洗うことに抵抗がある人は多いと思います。

しかし、だからといって陰部の洗浄をしないというわけにはいきません。陰部は、「尿・便・汗」ヨゴレがつきやすく、体の中でも最も不潔になりやすい部分です。

陰部が汚れていると尿や便の臭いばかりか、膀胱炎等の様々な感染症を引き起こしてしまう原因にもなります。なので、陰部は常に清潔に保つためにもこの記事で正しい陰部洗浄の方法を確認していきましょう。

1.陰部洗浄のために準備するもの

陰部の洗浄をする前に、以下のものを用意しましょう。

  • 入浴せっけん
  • タオル&バスタオル
  • 空容器(ペットボトルに蓋に1~3つ穴をあける)
  • ぬるま湯(38~40度で人肌に近いもの)
  • 使い捨てゴム手袋(2重にしておくと、汚れた時に素早く交換出来ます)
  • 新しいおむつ(尿とりパッドが必要な人は同時に用意する)
  • 防水シート
  • 使い捨てのガーゼやスポンジ(陰部を洗うときに使用する)

2.陰部の洗浄時の気を付けておきたいポイント

  1. タオルは一度使用した面で2度拭かない
  2. 不必要な露出は避け、最大限プライバシーの保護に努めましょう
  3. 寒さやプライバシーを考慮して手際よく行う
  4. 褥瘡のチェックを同時に行う

陰部洗浄の時は、介護者さんは自分が介護される側になって気持ちよく行ってください。「下の世話を受ける側」は、「下の世話をする側」以上に羞恥心や不甲斐なさを感じていますので、プライドを傷つけてしまうような言動にはくれぐれも気を付けましょう。

気を付けたいトイレ・排泄介助のポイント」で、排泄介助を行う上での心構えについて詳しく解説しております。

3.陰部の洗浄方法

トイレに行けるようならトイレで行います。ウォシュレットトイレがあるなら便利です。
ポータブルトイレに座れるようなら、便座に座ってもらい洗浄します。どちらも難しい場合は、ベッドの上で寝たまま洗浄いたします。

感染予防やおむつかぶれの防止の為に、一日一回はきれいに陰部を洗浄しましょう。そうすることで、本人の気持ちもスッキリとして気持ちよく一日を過ごせます。

1.大人用おむつを開く

おむつを開き「おしっこ」「ウンチ」の有無を確認します。排泄がある場合は、陰部を洗浄する前に、綺麗に拭き取っておきましょう。

排泄物が付いたおむつやパッドの上で洗浄すると、洗浄している意味がなくなりますので交換しておきましょう。

この時におむつのギャザーを立たせておくと、お湯がシーツに流れ出てしまうことを防げます。

2.陰部にお湯をかけ予洗いする

寒くないように、バスタオルを露出部分にかけます。

容器(ペットボトルの蓋に1~3つ穴をあける)に入れたお湯を温度を確認してから、陰部にかけ予洗いします。この段階でできるだけ汚れを落としておきます。

お湯は真上から真下に向けてかけることで、お湯の跳ね返りを防ぐことが出来ます。

3.石鹸を泡立て、陰部のシワを広げるように洗う

使い捨てのガーゼやスポンジにお湯を湿らせ石鹸を付け泡立ててましょう。

男性と女性では陰部の形が違います。洗い方を間違えてしまうと陰部の中にばい菌が入ってしまう危険性がありますのでご注意下さい(特に、女性の場合は、汚れが入りやすくなっています)。

また、陰部はデリケートな部分ですので優しく丁寧に手際よく洗ってください。次を参考に男性器と女性器の洗い方をチェックして下さい。

女性

女性の場合は皴を広げるようにして、恥骨部から肛門の方に拭き降ろしてください。

特に、大陰茎、小陰茎にはヨゴレが溜まりやすいので念入りに洗ってください。

拭き取るときはその都度タオルの面を変えて下さい。デリケートな部分ですので優しく優しく抑えふいてください。

男性

男性の場合は、亀頭部→包皮の内側→陰茎(ペニス)→陰嚢(玉袋)の順に洗ってください。

陰嚢の裏側(玉袋の裏側)もよく洗ってください。陰茎(ペニス)のシワの間に汚れが溜まりやすいので、よく洗いよく拭き取って下さい。

拭き取るときはその都度タオルの面を変えて下さい。デリケートな部分ですので優しく優しく抑えふいてください。

4.お尻を洗う

続けて恥骨部→鼠蹊部→肛門部の順で洗ってください。

肛門部周囲は大腸菌などの細菌が多い部分ですので必ず最後に洗ってください。
身体を横に向け(寝返りを打ってもらい)、肛門の周囲、お尻の汚れを洗ってください。陰部と同様、真上から真下に向かってお湯をかけてあげてください。拭き取りもその都度タオルの面を変えて下さい。デリケートな部分ですので優しく優しく抑え拭きしてください。

拭きっとった後は痒みや痛みがないか確認してください。また、粘膜の発赤や傷の有無・分泌物の有無を確認しましょう。

5.水気を拭き取り乾燥させる

石鹸をぬるま湯でよく洗い流し、渇いたタオルで陰部全体の水気を拭き取って下さい。ここでも、女性の場合は前から後ろの方に拭き取ります。

6.おむつを交換する

洗浄後の紙おむつや尿取りパッドを外し、新しいものに交換しましょう。

まとめ

陰部の洗浄はしっかりとプライバシーを考慮して行うことが前提です。

その前提を踏まえて、あらかじめ洗浄道具を用意し、正しい方法で陰部洗浄を丁寧かつ手際よく行うことが大切です。

最後になりますが、陰部は大変デリケートなものです。陰部の洗浄一つで、人間関係が良好に保てるかどうかが決まってしまうということを心にとめておきましょう!