介護現場での利用者さんのセクハラ・モラハラ対策
先日、当サイトの介護のお悩み相談掲示板で、卑猥な言動や行動がみられる人を訪問介護していて困っています。という相談がございました。
また、介護の現場では、局部を出したり、ボディータッチしたりする利用者もいます。
卑猥な言動や行動を、本人がワザと故意に行って面白がっている場合は絶対に許されことではありません。
しかし、本人に悪気や故意が無く、セクハラやモラハラを行ってしまう場合もあります。
認知症などの脳の障害により羞恥心が欠如しているのかも・・
認知症などにより脳に障害を負ってしまった人は、それ以前は理性的だったのに、羞恥心がなくなり人前で衣服を脱いだり、卑猥な言動や注文をしてくることがあります。ヘルパーさんを自分の配偶者と取り違えて抱き付いたりすることもあります。
介護の現場での故意でない利用者さんのセクハラやモラハラ行動には以下の理由が考えられます。
- 認知症などの脳の障害による理性の欠如
- 認知症などが原因で配偶者とヘルパーさんを間違える
- 身体が不自由でトイレが一人で出来ず陰部を出してしまう
- マヒなどにより故意でないのに局部が当たってしまう
- コミュニケーションのつもりで悪気はない
あなたは、そういう卑猥な行動や言動をモラハラやセクハラと感じ傷つくこともあると思います。
しかし、こういった場合本人にいきなり厳しく接しては、本人は混乱させてしまい逆効果です。ですので寛容に対応する必要があります。
こういった場合のセクハラ・モラハラ行動は、脳の病気やコミュニケーションのつもりで行っているものであり、自覚できない本人こそ気の毒です。なので、周囲でカバーするしかありません。
それでは、どの様にこういった介護現場でのセクハラやモラハラに対応したらよいのか見ていきましょ。
利用者さんのセクハラ・モラハラ行動への対応方法
1.まずは、みんなで相談・情報共有をする
こういったセクハラ・モラハラ行動は決して、1人で抱え込んではいけません。
まずは、大きな問題が起こる前に、本人の家族や事業所、保健師などに相談し情報共有を行い、対処法を練りましょう。なぜこの様な行動をとってしまうのか原因を探り対応法を練っていきましょう。
2.利用者さんのセクハラ・モラハラへの対策
- 本人が傷つかない程度で、家族に注意してもらう
- 厳しくならない程度に「やめて下さい」と注意する
- 利用者さんが恐れている家族さんやヘルパーさんの名前を出し「○○さんに言いつけますよ」といった具合に注意する
- 利用者さんと同性のヘルパーに交代してもらう
上記の様な対策をすることにより、介護現場でのセクハラやモラハラ行動が収まる場合もございます。
3.モラハラ・セクハラ行動への対応としてやってはいけない対応
逆に、次の様な行動を行うとセクハラやモラハラがエスカレートしたり、認知症などの症状が悪化する場合がございますので、止めて下さい。
- 遊び半分で軽く触らせる→言語道断!!セクハラがさらに酷くなります
- 笑いながら注意する→逆に興奮してしまうかもしれません
- 誹謗中傷をしまくる→単純に痛いだけでなく、引きこもってしまいます
- 叩いたり、殴ったりなどの暴行を加える→捕まります
利用者さんのセクハラ行動はヘルパーさん1人で抱え込まずにまずはみんなに相談してみて下さい。